単発バイト
最近、お金に困ることが多いので
今日は生まれて始めて単発バイトに行った
最初から予想していたけど
目に力が無くなった男性たちが
すごく目に付く
きっと、心の中では「なんで俺の人生、こんなふうになっちゃったんだろう」とか「なんで俺こんなことしてんだろう」とか色々、勝手な推測だけど自分の中で葛藤してるんだろうなと感じた
自分も今まで、誰にでも出来る、ちょっとやればすぐにでも覚えられるような仕事しかして来なかったので、こういう男性たちはよく目にしてきた。
自分もそういう仕事しかして来なかったので、自分の仕事にも、自分自身にも全然誇りがもてなかった
よく一緒に働いているおじさんとかから、こんなところにいないで、もっといい所に行きなと何度となく、そんな言葉を耳にした。
そこで働くおじさんたちも、普段は気さくでいい人たちなんだけど、なんとなく何か自分の身分などに対して、劣等感を感じているように常々感じていた。
今回、単発のバイトに行って久しぶりにそんなおじさんや浮かない顔をした若者たちをみて、やっぱり心がざわついた。
人生を諦めきってしまったような顔つきをみて、かつての自分を見ているかのようだった
社会的に地位や肩書き、その他何か技能的なものを持っていない、自分自身が一体何のために生きているか分からない。何が楽しくて、何をしようとしているのかも、一体自分が何をしたいのかすら分からない。
そんな誰にも気づかれない孤独を抱えている人の雰囲気はやっぱり独特なものがある
かつて、自分もそうだった
いろいろな人に出会い、いろいろな関係性が出来てくるなかで、今回の単発バイトもかつてのような絶望感は感じなかった
彼らに、そしてかつての自分にもっとも必要だったもの。
それは、地位や肩書きや、社会的ポジションなどではなく、それは「人との関係性」だ
人との関係性を通して、人は希望を感じ、人との関係性を通して、人は活力を生み出す
かつての自分や、そして絶望しきっている人たちに、人生はいつでも、今からでもまた、始められるということを伝えられる人間になりたいなと思った